
子どもには成長があります。
それに伴って歯やあご(顎)も良し悪し関係なく成長します。
歯を抜かない非抜歯矯正!
子どものビムラー機能矯正は、
子どもが健全に成長できるよう、口腔周囲の筋機能を正常に導き、咬み合わせを正常に導いていく治療で、歯の土台(歯槽基底)にも良い影響(刺激)をおよぼすので歯列弓や顎が理想的に育ち、最終的には歯並びがきれいに整う機能矯正です。
※ 軽度、重度など歯並びや顎の状態によって達成度合いは異なります

ビムラー機能矯正の開始時期は歯の生え方や歯並びの状態にもよりますが、永久歯が上の歯2本、下の歯4本はえてきた時が適齢期です。
歯や歯並び、そして顎を乳歯のうちから継続的に管理することになるので、歯並びがきれいに育つだけでなく、虫歯も効果的に予防できます。
当院では矯正歯科を通して子どもたちに長期にかかわることで、
不正咬合を防ぎ、その子に適した歯並び・咬みあわせを追及していきます。
子どもの矯正治療はモチベーションの維持がひとつの難関です。
そのため保護者の子どもの歯をきれいに育ててあげたいといった思いも大切です。
よく相談して、納得されてから矯正治療を受けるようにしましょう。
さて子どもの歯並びですが、
永久歯が生え揃った大人のように不正咬合を分類するのは少し早いと思います。
まだ成長過程にある子どもは歯並びが定まっていないからです。
そのため、ここでは一般的な永久歯列の不正咬合をご案内します。
心配のある方は、あらかじめ早い時期にご来院いただき、状態を確認、経過を診ていくことをお勧めします!
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上顎前突(出っ歯)上顎の前歯が極端に前に出た状態です。
前歯が邪魔になるため唇を閉じにくく、“お口ポカン”や口腔内乾燥の原因になりやすく、虫歯リスクも高まる傾向にあります。 -
下顎前突(反対咬合・受け口)下顎の前歯が極端に前方に出た状態です。
前歯で食べ物を噛みにくいだけでなく、発音障害や顎関節症の心配もあります。
横顔がしゃくれて見えるのも下顎前突によることが多々あります。 -
上下顎前突上下の歯が前に突き出た状態です。
前歯が邪魔になるため唇を閉じにくく、“お口ポカン”や口腔内乾燥の原因になりやすく、虫歯リスクも高まる傾向にあります。
前に突き出た口もとは見た目があまり良くありませんし、唇を自然にとじることが出来ない方もいます。発音障害の心配もあります。 -
開咬前歯が咬み合わず、口を閉じても隙間が開いた状態です。
前歯で食べ物を噛みにくいだけでなく、発音障害の心配もあります。 口が開いたままだと、“お口ポカン”や口腔内乾燥の原因になりやすく、虫歯リスクも高まる傾向にあります。 -
過蓋咬合:かがいこうごう上の歯が下の歯に深く被さった状態です。
咬み合わせが深いので顔が不自然に短く見える方もいます。
過度な上下の歯の接触が頻繁だと歯の損傷も心配になります。 -
交叉咬合:こうさこうごう上下の歯の咬み合わせが部分的に反対になっている状態です。
噛む機能の低下が起こりやすく、食いしばることができない方や顔の輪郭に歪みが出る方もいます。 -
叢生:そうせい(八重歯・乱ぐい歯)隣同士の歯や上下の歯が凸凹(でこぼこ)に重なり合った状態です。
歯磨きが難しいので虫歯や歯周病の原因になりやすく、見た目もあまり良いものではありません。
当院のビムラー機能矯正で歯並びをキレイに、また元気に成長された子ども達の治療例をご案内します。お子さんの歯並びでお悩みの方、むし歯と歯並びを予防しながら子育てされたいとお考えの保護者の方はぜひ参考になさってください。
食事の時に下顎の前歯が上顎の歯ぐきにあたって痛い
と相談に訪れた当時13歳の男の子です。
確かにかなり深い咬み合わせ(写真下)で食事の時の苦労がうかがい知れます。
咬み合わせの症状は過蓋咬合(かがいこうごう)と上顎前突(出っ歯)になります
歯を抜きたくないとの希望から、遅いスタートになりますがビムラー機能矯正で歯並びをきれいに整えていくことになりました。
成長にあわせて歯を動かす矯正期間は約4年10ヵ月。保定期間1年2ヵ月
年齢的に遅いスタートでしたが、患者さんの歯並びをキレイにしたいというモチベーションが高く、また協力的だったこともあり、抜歯することなくきれいな歯並びにできました。
キレイな歯並びになって嬉しいと患者さんにも喜んでもらっています。
矯正期間終了後、歯並びの後戻り防止し、歯並びを安定させる保定期間も無事完了し、矯正治療は終了しておりますが、現在も虫歯のない良好な口腔環境を保たれています。
主訴・症状 |
主訴:食事の時に下顎の前歯が上顎の歯ぐきにあたって痛い 症状:不正咬合(叢生・過蓋咬合・上顎前突) |
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治療期間 |
矯正期間:4年9ヵ月(歯を動かす期間) 保定期間:1年2ヵ月(矯正後、歯並びを安定させる期間) |
総治療費 |
604、000円 矯正治療費:400、000円 月時調整料:4、000円(矯正期間中、毎月かかる調整料) 保定期間調整料:4、000円(保定期間中、毎月かかる調整料) |
メリット |
不正咬合(叢生・過蓋咬合・上顎前突)が改善する 咬み合わせがよくなり、口腔機能が健全になる 歯並び、顔貌など見た目がよくなる 口腔ケアが容易になり、虫歯・歯周病などを予防しやすくなる 食事の際の咀嚼による痛みが解消した |
デメリット | 自費診療のため治療費が高額 |
リスク |
本症例の子は以下のリスクをすべてクリアできました 矯正装置の使用を怠るなど用法を守らないと歯並びの問題は解消しない 矯正装置の違和感(ほとんどの方が慣れます) 矯正開始が遅い年齢の場合、矯正期間が長引いたり、Ⅱ期治療(ワイヤー矯正)が必要になることがある |
矯正治療で口呼吸改善! アレルギー性鼻炎も治りました!
歯並びが良くないとお母さんが心配されて連れて来た6歳の男の子です。
アレルギー性鼻炎で毎週耳鼻科に通っているが、そこの先生は矯正治療は本人にとって辛いのでは? 寝れないのでは?
と指摘されたそうです。
しかし、子どもの慢性的なアレルギー性鼻炎は顔貌や歯並び、口腔機能とも深く関係しています。
このままではデメリットしかないと言われている口呼吸も改善しません。
歯列不正(叢生)や狭窄歯列弓(顎が狭い)も心配です。
このような説明をしたところビムラー機能矯正に取り組むことになりました。
ビムラー機能矯正を始めて約2年6ヵ月。
口呼吸から鼻呼吸に改善し、またアレルギー性鼻炎も改善したので耳鼻咽喉科に通う必要もなくなりました。
以下は矯正開始から5年4ヵ月後の歯並びの改善状態です。
かなりきれいに歯並びが育っていますが、親知らず以外の永久歯がすべて萌出し終わるまでは毎月1回の調整でコントロールしていきます。
主訴・症状 |
主訴:お母さんが子どもの歯並びがよくないと心配されて来院 症状:アレルギー性鼻炎による口呼吸。下顎に将来的な歯並び不正の恐れ |
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治療期間 |
矯正期間:2020年2月現在矯正治療中(6年2ヵ月) |
総治療費 |
624、000円(治療中、総治療費は2020年2月現在) 矯正治療費:400、000円 月時調整料:4、000円(矯正期間中、毎月かかる調整料) |
メリット |
成長による不正咬合(叢生)の予防 咬み合わせが良好に育ち、口腔機能が健全に保つことができる 歯並び、顔貌などが健全に成長 矯正しながら虫歯などの予防処置ができる 口呼吸が鼻呼吸に改善、アレルギー性鼻炎も解消 |
デメリット | 自費診療のため治療費が高額 |
リスク |
本症例の子は以下のリスクをすべてクリアできました 矯正装置の使用を怠るなど用法を守らないと歯並びの問題は解消しない 矯正装置の違和感(ほとんどの方が慣れます) 用法を守らないと口呼吸を鼻呼吸には改善できない |
噛み合わせが悪いのが気になると来院された女の子。
写真は来院時のもので、この時にビムラー機能矯正について、費用を含めで詳しく説明しました。
実際に矯正を開始したのは、それから5ヵ月後になります。
最初の目標は反対咬合の改善から。将来的な歯並びの不正も懸念されるので、歯並びを育てながら、虫歯予防をしながら成長を見守っていくことになりました。
ここまでの矯正期間は2年3ヵ月。既に反対咬合は改善しています。
この女の子はとても協力的で矯正装置を毎日きちんと使ってくれていたので比較的短期間にキレイな歯並びになっています。
以下は矯正開始から4年11ヵ月後の歯並びの改善状態です。
毎月一回の定期管理(月時調整)に欠かさず来てくれているので、かなりきれいに歯並びが育っています。矯正期間終了まであともう少し、犬歯(7番)の噛み合わせができるまでは毎月1回の調整でコントロールしていきます。
主訴・症状 |
主訴:噛み合わせが悪いのが気になると来院 症状:反対咬合、および将来的な歯並び不正の恐れ |
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治療期間 |
矯正期間:2020年2月現在矯正治療中(5年8ヵ月) |
総治療費 |
608、000円(治療中、総治療費は2020年2月現在) 矯正治療費:400、000円 月時調整料:4、000円(矯正期間中、毎月かかる調整料) |
メリット |
成長による不正咬合(叢生)の予防 咬み合わせが良好に育ち、口腔機能が健全に保つことができる 歯並び、顔貌などが健全に成長 矯正しながら虫歯などの予防処置ができる 反対咬合の改善 |
デメリット | 自費診療のため治療費が高額 |
リスク |
本症例の子は以下のリスクをすべてクリアできました 矯正装置の使用を怠るなど用法を守らないと歯並びの問題は解消しない 矯正装置の違和感(ほとんどの方が慣れます) |
食育指導~7歳時にビムラー矯正へ!
5歳の女の子で、まだ乳歯列なのに歯と歯に隙間がなくキレイな歯並びの女の子です。
しかし、これから生えてくる永久歯は乳歯よりも一回りも二回りも大きく、また乳歯列は片顎10本、対する永久歯は片顎14本(親知らず除く)なので歯の本数も増えます。
このまま成長して永久歯が生えてきたら歯並びに乱れが起こると予測できます。
診察および5歳という年齢から矯正はまだ早いと判断し、お母さんに食育の話しなどをして、歯並び、そしてその器となる顎を育ててていくことになりました。
ビムラー機能矯正開始前の歯型の写真です。
7歳を過ぎて歯並びの不正が目立ってきましたが、食育指導もあり顎の成長はしっかりしています。
ビムラー機能矯正の開始時期と判断し矯正治療を開始しました。
以下は矯正開始から3年10ヵ月後の歯並びの改善状態です。
歯並びは順調に育ってますが、親知らず以外の永久歯がすべて萌出し終わるまでは毎月1回の調整でコントロールしていきます。
主訴・症状 |
主訴:将来的な歯並びを心配されて来院 症状:永久歯が萌出するためのスペース不足、将来的に叢生になる恐れ |
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治療期間 |
矯正期間:2020年2月現在矯正治療中(7年4ヵ月) |
総治療費 |
660、000円(治療中、総治療費は2020年2月現在) 矯正治療費:400、000円 月時調整料:4、000円(矯正期間中、毎月かかる調整料) |
メリット |
成長による不正咬合(叢生)の予防 咬み合わせが良好に育ち、口腔機能が健全に保つことができる 歯並び、顔貌などが健全に成長 矯正しながら虫歯などの予防処置ができる 健全な咀嚼能力の育成 |
デメリット | 自費診療のため治療費が高額 |
リスク |
本症例の子は以下のリスクをすべてクリアできました 矯正装置の使用を怠るなど用法を守らないと歯並びの問題は解消しない 矯正装置の違和感(ほとんどの方が慣れます) |
ビムラー機能矯正による小児矯正を写真を交えて4例紹介しましたが、
子どもの場合は永久歯の萠出がありますので歯並びは大きく変化します。
小児矯正はこの変化に対応しながら歯並びをきれいに整えていきますので、矯正期間はおのずと長期になります。
しかし、期待通りに歯並びを育てることができれば、矯正治療にかかる費用は安価ですし、虫歯のない永久歯に育てることもできます。
お子様の歯並びについて、不安やお悩みのある方はお気軽にご相談ください。
お子様の成長を小児矯正を通して応援させていただきます。